当社は、1978年に現在の京浜島工業団地に移転して参りました。
移転を契機に、それまでの旧態依然とした鋳物工場の域を脱皮すべく思い切った転換を計りました。それは近代化設備の導入と新技術の開発です。
新たな移設の主なるものは、熔解設備です。従来のキューポラを低周波電気炉に変え、又特殊鋳鉄、特殊鋳鋼(ステンレス等)の需要に応える為、高周波電気炉も加えました。
それに因って低膨張鋳造合金 μΗ(ミクロエッチ)シリーズの開発に成功し、数多くの精密機械部品等にご利用いただいております。
以上の設備及び技術近代化に併せて、合理化面に於ては、熔解部門で、森田鋳工(株)と一部協業化を図り又材質・機械試験等は、城南鋳物団地協同組合の事業として協同活用することにより、合理的コストでユーザー各位のご要望に応えることができて、大変ご愛顧賜っております。
資源を持たない我が国の環境を考え、より高い技術を習得・研究する事により、付加価値の高い、より良質の鋳物を供給する事が業界にもユーザーにも充分貢献できる事と信じ、日夜努力しております。
明治45年創業以来、鋳物一筋で培ったのれんと新技術の開発を、首都圏に於ける唯一のこの鋳物団地で末永く今后も続けていくことを社員一同肝に銘じております。